デスクワークで食いしばり症候群?
web R25 9月23日(日)7時15分配信
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ナイトガードとも呼ばれるプロテクターを使い、寝ている間の歯の磨耗を緩和する治療が一般的に行われている(写真はイメージです) |
友達と旅行に行ったら、夜中に隣からギリギリと歯ぎしり音が...なんて経験、ありませんか? しかし、あのギリギリ、放っておくとあまり良くないものらしい。
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「歯ぎしりは肩こりや頭痛を引き起こすことがあります。でもその原因が歯ぎしりだと思う人はめったにいません。気づいていない人は多いと思います」とは、噛み合わせや歯ぎしりに詳しい長谷川浩之先生(丸の内永楽ビル歯科クリニック)。歯ぎしりは睡眠中に起きやすいため本人が自覚しづらく、「他の治療で歯医者に来たとき、歯が磨り減っていることから発覚するケースがほとんど」だとか。
「歯ぎしりと呼ばれる症状には、ギリギリと大きな音を出すものの他に、いくつか種類があります。近年、若い方に多く見られるのが、音は出さずに上下の歯を強く食いしばる、いわゆる"食いしばり"です」(同)
しかもこの食いしばり、寝ているときだけでなく、起きている時にもしていることが多いという。
「パソコンに向かって長時間デスクワークをするとき、無意識に食いしばっている方が見受けられます。仕事中、あごの筋肉が張る方は食いしばりの疑いがあります」(同)
食いしばっていると、あごの筋肉に負荷がかかるため偏頭痛、肩こり、首の張りなどの症状に繋がるほか、歯が磨耗したりするという。
「人は寝ているとき、程度の差こそあれ、誰でも歯ぎしりをすると考えられています。通常は先の尖った上下の犬歯が当たるだけなのであごへの負担は大きくありませんが、犬歯が磨耗していると、上下の歯の接触面積が広くなり、全体的に磨耗が進みます。そうなると、歯茎や、歯を支える骨に大きな負荷がかかるのです」(同)
その結果、歯周病になったり、ひどい時には奥歯が割れることもあるそう。自覚しづらいだけに、気づいたときには歯が磨耗していた・・・なんてこともあるようだ。あごの痛みなど自覚症状がある人は、歯科医でチェックしてもらおう。
(駒形四郎)
(R25編集部)
※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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最終更新:9月23日(日)7時15分